電車論

3.電車論


 私は電車に乗ることが好きである。
 どこをどう好きかというと、電車のにおいや乗っている時の揺れ(特に座っている時)、窓から覗き見る風景などだ。あげれば割とよく出てくる。
一番楽しみにしているのは通勤通学など出かける時に必然的に出来る空き時間である。
この時間をどう有効に使うのか私は毎回頭を使い、楽しみ、時には寝て過ごすなど、あらゆる方面で楽しませてもらっている。
電車に乗る時は誰にも邪魔されず、静かに、のんびりと個人一人一人の時間を過ごしていくことが醍醐味だと思う。
ちょっと話は変わるが、電車で寝て過ごすとき、どういうわけか地元の私鉄では寝付けが悪く寝付くのに数分はかかる。しかし、JRの場合かなり寝付きがよく座席に座ると数秒足らずでうたた寝するほどである。
恐らくこれはシートの固さや材質などが関係していると思っている。
地元の私鉄は(車種にもよるが)硬かったりふにゃふにゃのぺちゃんこだったりとかなりバラつきがあるが、JRの場合ちょうどいい柔らかさで統一されているのである。
このシートは個人的に私鉄よりも座り心地が良く、80点以上は付けたくなってくるのである。
眠くてしょうがないときは思い切ってJRでうたた寝してみよう。結構気持ちがいい。ただ寝るときは周りの人、隣の人に気を付けること。気を外すともたれかかってしまうからである(もっとも寝るときにも気をつけなきゃならんようでは本末転倒ともいえるが)。
とりあえず電車の座席で寝るときは一番端っこの席に座っておくのがベストである。体を傾かせておけばますます良しだ。

……なーんてしょうもないことを毎回暇を潰すために考え、今日も私は電車に乗り電車について一人考えを巡らせるのであった。


2008年5月22日金曜日 帰りの私鉄に乗りながら「タイムボカン名曲の夕べ」を聴きながら執筆。小和田秀治の粒エッセイ第32回より。

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